【突撃レポ】ドコモ新料金プランって結局安くなるの? 元携帯販売員がドコモ本社に行って聞いてみた! 端末代金の高いiPhone XRを購入した場合…

世の中の携帯プランは分かりにくい! 通話だデータ通信だ何を契約したら良いのか分からなーーーーい!!

2019年6月1日から始まるドコモの新料金プランについても、そう思っている人は多いのではないだろうか。少なくとも私(中澤)は思っている。そこで、ドコモ本社に乗り込み直接聞いてみることにした。結局安くなるの? 高くなるの?

・月々サポートが終了

元携帯販売員である私。当時、「基本料」や「ISP」「パケ・ホーダイ ダブル」など、プランやサービスを覚えるのには凄く苦労したもんだが、お客さんに説明するのはもっと苦労した。なにしろ、説明してる途中でお客さんの聞く気が失せていくのが分かるのである。当時のプランはそれほど細かく複雑だった。

この度、ドコモが発表した新料金プラン「ギガホ」と「ギガライト」は、そういった分かりにくさをできる限り廃したものだという。ドコモは「最大4割値下げ」と発表しているこのプラン。気になるのは、端末の購入補助として使用料を減額していた「月々サポート」が終了すること

「4割値下げ」を強調しているが、端末の割賦代金がそのまま加算されるなら月々支払う総合的な代金は変わらないのではないか。ネットでは「実質値上げでは?」という声も上がっている。結局安くなるの? 高くなるの? やはりよく分からないため、ドコモ本社に行って聞いてみることにした

・どういうプランなのか

話を伺ったのは、ドコモの料金プランを考えている料金制度室の御牧宏一郎(みまき こういちろう)さんと金東賢(きん とうけん)さん。そもそもこれってどういうプランなんですか

金さん「ざっくり言うと、これまで個々に分かれていた基本プラン、インターネット接続サービス利用料、パケットパックが1つになり、おトクでシンプルな料金プランになりました。データ通信をよくする人用の『ギガホ』に対し、『ギガライト』はデータ通信をあまりしない人用ですね

『ギガホ』は月額6980円で30ギガバイトまで速度制限なく使え、超過後も1Mbpsでネットが使い放題、『ギガライト』は使った分に応じて、2980円から5980円まで4つのランクの中で料金が決まる形です」

──通話はどうなるんですか?

御牧さん「ご家族との国内通話は無料でご利用いただけます」

──家族以外の場合は?

御牧さん「30秒ごとに20円ですね。ここの変更はありません。ただし、携帯での通話をよくされる方のために、『かけ放題オプション(1700円)』もしくは『5分通話無料オプション(700円)』もご用意しております」

──なるほど。

よく分からない。

・安くなってなくね?

今まで基本プランに、spモードとかパケットパックとかをつけなければならなかったところが、1つのプランに集約されたことは分かった。確かに、元携帯販売員の目線で言うと説明はシンプルになるだろう。まあ、通話アプリもあるので、携帯での通話もそんなには使わないかもしれない。だがしかし……

──4割も安くなっていない気がするのは気のせいでしょうか

御牧さん「最大4割の値下げというのは、『ギガライト』で1GB以内を『みんなドコモ割』を適用してご利用いただいた場合の水準になります

『みんなドコモ割』は、ご家族にドコモ利用者がいる場合、2回線でおひとりさま当たり月額500円、3回線以上で月額1000円がずっと割引されるものです。

旧プランのように、データを家族間で分け合うようなものではなく、1人ひとりがご自身に合ったプランを選んでいただくことができますし、同一シェアパック内である必要や全員が新料金プランである必要もございません。3親等のご家族まで対象なので、現在ドコモを利用されている方の約8割強の方が当てはまるかと思います

──その確認がめんどくさかったりするんだよなあ。同意書とか書いてもらわないといけなかったりするんでしょ?

金さん「ご家族の確認は、基本的には店舗でのお電話1本で完了する予定です。例えば、結婚前提などで同居している方やそのご家族なども範囲内なので、どんどんご相談していただければと思っております」

御牧さん「さらに、2019年9月30日までに『ギガホ』をご契約された場合、6カ月間月額1000円が割り引かれる『ギガホ割』もあります。他にも割引はありますが、この2つの割引を合わせることで月額4980円でご利用いただけます」

──なるほどなるほど。

やっぱり分からない。

・iPhone XRを購入した場合

確かに、利用料金自体は下がっているように見えなくもないが、ここに端末代金が加算されることを忘れてはならない。だったら、総合で支払う月額料金は「変わらない or 値上がりする」のではないか

うっかりこれまでのノリで、iPhoneなどの高額端末を買おうものならとんでもないことになるかもしれない。不安がぬぐえないため、実際「iPhone XR」を購入した場合の旧プランと新プランの総合の月額を算出してもらうことに。

まず、新料金プランの「ギガホ」と同じスペックの旧料金プランを見比べてみよう。(みんなドコモ割の3回線割引が適用されると仮定)

<旧料金プラン>
980円(基本プラン)+ 300円(ISP)+ 8000円(パケットパック30GB)ー 800円(ずっとドコモ割プラス ) = 8480円

<ギガホ>
6980円(ギガホ)ー 1000円(みんなドコモ割)=5980円

ここに、「iPhone XR」の分割価格をプラスする。iPhone XR の価格は91200円。分割すると月々3600円だ。旧料金は月々サポートで2457円が値引きされる。したがって、新料金と旧料金の場合、月額料金の合計は以下のようになる。

<旧料金プラン>
8480円 + 1325円(端末代金※) = 9805円

<ギガホ>
5980円 + 3600円(端末代金) = 9580円

※実際の『月々サポート』はご利用料金からの値引きですが、ここではわかりやすくするために端末代金からの値引きとして計算しました。

──わお♪ 安くなったね♪ ってバカか! 225円……たったの225円だと? 企画倒れどころの話じゃねえぞ!

ジャイアントスイングか、それともロメロ・スペシャルを喰らわせてやろうか……。選ばせてやるからどっちで血祭にあげられたいか答えろ、金よ

金さん「ちょっと待ってください! 確かに、端末を購入した直後の月額料金の総額はあまり変わらないんですが、このプランの肝は、端末代の支払いが終わった後なんです!!」

──ほお……どういう意味だ? 許す。説明してみろ。金よ

金さん「従来の割引サービスは、端末代金の購入サポートが利用料から値引きされる形を取ってました。でも、割引を受けられる期間が2年だったので、2年経つと料金がもとに戻り、端末代金のお支払いが終わった後でも月額総額はあまり変わらなかったんですね。つまり、上記の例で言うと、9805円から8480円になるという風に」

──だからジャイアントスイングが良いということか? 金よ

金さん「ち、違います! 新プランは、端末代金を払い終わると5980円(「みんなドコモ割」適用)になるんです。端末代金と利用料金の分離で割引サポート自体は無くなりましたが、その分説明した通り月額の使用料金が下がっているので、長く同じ機種を使い続けている人はお得になります」

──あ。確かに違う。でも、2年も先に下がる話をされてもなあ……。

金さん「いえいえ、今回の新料金プランは端末を購入いただかなくても、プラン変更でご利用いただけますよ。ドコモ利用者であれば、端末を変えずにプランだけ変更することができますので、まだ新しい端末が必要ないという方は新料金プランへの変更のみでもお申込みいただけます」

──プラン変更は無料でできるとのこと。仕方がないからジャイアントスイングは勘弁してやろう

・料金シミュレーション

ドコモによると、多くの人は「安くなる」という見込みであるという新プラン。でも、ギガライトは7GBまででギガホは30GBである。この2極の間の人の中には旧料金プランの方が安い人がいるのでは? 最後に金さんに聞いてみたところ……

金さん「もちろん、そういう方もいらっしゃるかもしれませんね。その場合は新料金プランに変更せずに、旧料金プランをお使いいただくことも、もちろんできます。どちらが得になるかを調べられる料金シミュレーションをご用意しておりますので是非お試しください」

──とのこと。なお、現状公開されているのは「2ステップでかんたんシミュレーション」。これは、回線数やデータ量を入力するだけで使用料金がわかるという簡単なものなので、気軽に使用料金を知ることができる。

今後、新料金プランが始まる直前の2019年5月22日には、利用状況をふまえて料金診断を行う「しっかり料金シミュレーション」もリリースされるという。ドコモ利用者は、まずは自身の使用状況で料金がどう変わるのかを見てみるのも良いだろう。

参考リンク:2ステップでかんたんシミュレーション
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.


Source: ロケットニュース24