【ときは第3次ブーム】韓流ファンのお姉さんに新大久保の歩き方を教わってきた

新大久保……特にコリアンエリアの混雑ぶりはどんどん激しくなってきている気がする。平日でも昼間っから歩道で立ち往生するほどだ。「あいかわらずBIGBANGの人気はスゲエな」と感じていたところ、現在の韓流トレンドは別のアイドルらしいと聞いて愕然としたワタシ。

「韓流アイドルといえばBIGBANG」と思っている30代の私は『第2次韓流ブーム直撃世代』ということになるようで、現在は『第3次ブーム』の真っただ中なのだという。

そんなバカな……知らないうちにブームが終わり、なおかつ新ブームが始まっていた……?

気分が落ち込んでいた頃、BIGBANGの歌にはお世話になったものである。こうなると急に彼らのことが気がかりになってきた。第3次ブームとやらも、この目で確かめてみねば!

・午前中から動くべし

今回、新大久保を案内してくれたお姉さんは40代前半。『東方神起』ファン歴10年以上のベテランだ。「なるほど第1次世代か」と思ったら私と同じ第2次ブームの分類らしい。第1次というのは『ヨン様』とか『イ・ビョンホンさん』のことをいうそうだ。冬ソナってもう15年前なのかぁ……月日は流れたり。

全然お腹は空いていなかったが、どこの店も行列ができるのでランチは早めがいいとのこと。11時から韓国料理店の『民俗村』へ。

店員さんがイケメン韓国人ばかりで思わずニコニコである。

注文したユッケジャン(880円)は石鍋で煮えながら運ばれてきた。マシッソヨ(おいしい)〜!

1品注文すると付いてくる4種類の小鉢はおかわり自由だ。韓国料理って本当にいいものですね。

・BIGBANGグッズ買えるかな〜

お腹が満たされたところでお待ちかねのアイドルグッズショップめぐりである。新大久保は何度も訪れているが、これほど多くのショップが存在しているとは知らなかった。何十軒あるのやら見当もつかない。

中学生のころ修学旅行で行った原宿を思い出してハシャぐ30代(私)。アイドルショップにはいつの時代も女子の夢が詰まっている。

10軒ほどのショップを回ってみて、やはりBIGBANGグッズがかなり少ない現実を目の当たりにした。陳列棚の目立つ位置には全然知らない若手アイドルのグッズが並んでいる。ああ世代交代……これが第3次ブームってやつね。聞いてはいたけど残念な気持ち……

……になっている私に「そうとも言えない」というお姉さん。ん、どゆこと?

「メンバーの兵役中はグッズが減る傾向にあるから」

おおっ……!

・韓流ファンが抱える悲しみ

韓国に徴兵制度があることは広く知られている。しかし日本人にとっては現実離れした話であるため、なんとなく「芸能人なら免除されるのでは」と思っている人もいるのではないだろうか。ちなみに私は若い頃そう思っていた。

韓国の男性は若いうちに約2年間、芸能人だろうが社長だろうが特別な理由がない限り絶対に入隊しなければならないのである。それって冷静に考えるとすごい話だよなあ。

BIGBANGのメンバーは現在入隊中であるため活動がなく、言われてみればグッズの扱いが減るのも仕方ないことかもしれない。あくまでもお姉さんの見解であるが「活動再開すればまた増えるはず」とのことだ。

「東方神起のときもそうだったから……」と語るお姉さんの瞳には、韓流ファンの抱える悲しみが宿っているように思えた。

・若い子にはタマランだろうな

それからもひたすらアイドルショップをめぐり…

韓国コスメを試してみたり……

またグッズを見たり……

「韓流ファンの子が着る派手な服はここで買うんだな」と知ったり……

またグッズを見たりした結果……

無事BIGBANGグッズを購入することができた! わーーーい!

ショップに売られているのは下敷き、缶バッジ、ポスターなど「生きるうえで必要のないグッズ」が多い。これまでの人生でそういったグッズの使い道のなさを知ってしまっているため、つい「実用性」でグッズを選んでいる自分がいた。

でもアイドルグッズの楽しさって、本当は実用性を超えたところにあるのではないかと思う。アイドルのキーホルダーをカバンにジャラジャラつけて歩く女子高生を見て、ちょっとだけ昔に戻りたくなった。

・『防弾少年団』が一番人気で決まり! けど……

ところで新大久保のいたるところに、ハートや動物をモチーフにした謎のキャラクターのグッズが溢れかえっていた。

「なにかのゆるキャラだろう」と最初は気にとめなかった。しかし「さすがにおかしいだろ」と分かるくらい、本当にどの店でも見かけるので調べてみると……

『防弾少年団(BTS)』という若手アイドルグループのグッズで、いま世界中で爆売れしているようだ。『BT21』というキャラらしい。お姉さんも「知らなかった」とのこと。若い子には笑われるのかもしれないが、これが第2次ブーム世代の限界である。

防弾少年団の人気は凄まじいっぽい。今度YouTubeで見てみよう。

町歩きに疲れ果てたので韓流ファンに人気だというカフェ『カイサル』へ。

様々な韓流スターのマグカップを選べるサービスが人気。ラテアートもしてくれる。

ものすごいイケメンの韓国人店員さんに「BIGBANGでお願いします……」と伝えるのが少し恥ずかしかったです。

「新大久保楽しかったな〜!」

そろそろ帰ろうとカップの返却カウンターに向かうと……

あっ!

ヨン様のカップでオーダーした人がいるー!

日本一のコリアタウンたる新大久保の地には、第1次ブーム世代もどっこいまだまだ息づいているようだ。

元々は「アイドルなんか好きになったって付き合えるわけじゃないし……」という理論の持ち主だった私が30歳を超えてみて「そういう問題ではない」と感じるに至ったのだから、何事も食わず嫌いはよくないと思う。

国同士の関係を論じる声もあるが、訪れてみればこの街がそれとは別の次元で存在していることに気づくかもしれない。

Report:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.


Source: ロケットニュース24