【新機軸】NHKラジオ英語のテキストが攻めすぎている件 / あのジャンルが好きな人にはたまらない一冊

皆さんは「英語のテキスト」と言われてどういったものを思い浮かべるだろうか。日本人のケンや西洋人のトムが出てきて、「これはペン」とか「あれは公園」とか、現実の社会における会話をする……英語テキストの定番と言えば、おおむねそんなところではないだろうか。

しかし今回、あのNHKラジオ英語が攻め攻めなテキストを出版したという情報を聞きつけた。何でも、ある特定の層にメチャクチャ刺さる一品らしい。え、どういうこと? というわけで、さっそく調べてみた。

・これはもう完全にアレ

詳しく説明すると、今回ご紹介するのはNHKラジオ「基礎英語2」の4月号テキストだ。好奇心のままNHK出版のサイトを開いてみたところ……

って、うぉおおおおお!!

 

これ「異世界系」ラノベじゃんよぉおおおおお!!!!

 

イラストの中央に陣取るセーラー服の美少女!!

 

そして両脇をイケメン騎士と褐色美女で固める布陣!!

 

完っっっ全に「異世界系ラノベ」!! 

 

ひゃぁああああたまんねぇえええええ!!!!

 

……と、つい興奮してしまったが、「は?」と思っている方のために順序立てて説明しよう。

中高生向けにライトな文体で書かれた娯楽小説を「ライトノベル(通称ラノベ)」と呼ぶが、最近そのラノベ界隈で大流行しているのが「異世界系」というジャンル。主人公が現実とは違う異世界に迷い込んでしまう、ファンタジックな内容の作品群だ。

中高生向けとはいえ、その手のジャンルが好きな人は大人であっても読むだろうし、アニメ化されることも多いためファンの年齢は幅広いと予想される。

NHKのこのテキストは、キャラクターの取り合わせからして、まさにその「異世界系ラノベ」の流行を取り入れたものに見える。いや、そうとしか見えない。

最近、こうしたいわゆる「萌え」系寄りの学習参考書も増えてきていると聞くが、「異世界系」に手を出したテキストは珍しいのではないだろうか。NHK……実に攻めている。

・ストーリーも完全にアレ

もっと詳しく調べてみたところ、テキストで扱う物語のあらすじも載っていたのでご紹介したい。

「日本の中学校に通う2年生の若月ルナは、ひょんなことから、不思議な世界と現実世界を行き来することに。えっ、わたしが「伝説の少女」? 王国のみんなをドラゴンから救えるって――?! そ、そんなぁ~!! ルナとともに、はらはらドキドキの冒険に出かけましょう」

出かける出かけるぅううう~~~!!!

すげえ「異世界系」してるじゃんよぉおおお!!!

やっぱりこれ完全にそうじゃんかよぉおおお!!!!

「伝説」とか「王国」とか「ドラゴン」とか、言い逃れできませんなぁ~~~!!!!!

フヒヒ、チェックメイトでござる~~~!!!!!

……つい興奮してしまったが、「は?」という方に説明しよう。

こうした異世界系ファンタジーにおいて、主人公が迷い込んだ先で伝説級の扱いを受けることは、もはや定石と言っていいシナリオなのだ。異世界の「王国」や、現実ではありえない「ドラゴン」なども、その手のファンには大変にウケる要素である。

というかまぁ……最初に「特定の層に刺さる」なんて書いてしまったけど……

こんなに興奮してる時点で、私(西本)みたいなファンタジー好きのオタクとか、まさにそのうちの一人だよね……

そしてまぁ……

買ってしまったよね……

・さらなる異世界要素は実物を要チェック

実物を読み進めると、RPGのような緻密な世界地図が描かれていたり、ケンやトムではなく王国の騎士アスターが登場したりと、異世界ファンタジー好きにとってはたまらない一冊となっている。

また、レッスン中の英文も「Japan? I don’t know that kingdom.(日本? その王国は知りませんね / 67ページ)」「A dragon captured Prince Jonquil of Blossom Kingdom.(ドラゴンがブロッサム王国のジョンクイル王子をとらえました / 95ページ)」といった具合に、現実ではなくファンタジーに即したものになっているので、英語学習の新機軸としても必見だ。

今回紹介した「ファンタジー編」講座のラジオ放送は、4月1日から開始する。テキストの方はサイトで試し読みもできるので、ぜひ両方合わせてチェックしてみてほしい。

参照元:NHK出版「ラジオ基礎英語2 2019年4月号」 
執筆:西本大紀
Photo:Rocketnews24.


Source: ロケットニュース24